M&Aナビにおけるコロナ禍あとの買い手の行動を分析しました。
『IT・ソフトウェア』『エステ・美容・マッサージ』『ホテル・宿泊』『飲食』『卸売・小売』『製造・加工』の6業種の案件ついて、リアクションをしている買い手の特性をM&Aの目的・M&Aの経験、予算規模、法人個人の4つの切り口でまとめたレポートを公開します。
調査背景
日本は深刻な事業承継問題に直面しており、経済産業省によると、2025年までに後継者未定の中小企業約127万社のうち、約60万社は黒字廃業の可能性があると言われています。
小規模M&Aの現実的な手段として、マッチングプラットフォームの活用が活性化しています。
この度は、業種ごとの買い手の特性を明らかにすることで、売却を検討されている方々に検討材料を提供できるのではないかと考えレポートを作成いたしました。
注意事項
本レポートは主に売却を検討されている方に向けて、検討材料の一つにしていただくことを目的としてM&Aナビ社が知り得る情報の限りで独自に作成したレポートです。
そのため、統計的に母集団の特性を示すものでは必ずしもなく、他のM&Aプラットフォームサービスの特性を説明するものでもないことを、あらかじめご了承ください。
調査対象
期間
コロナ後の特性に着目するため、2023年5月8日(新型コロナの位置付けが「2類相当」から「5類」に格下げされた日)以降のデータを対象にしています。
対象
・M&Aナビに掲載されている案件にリアクションをした買い手の属性情報を集計しています。
・「リアクション」とは、掲載案件へのお気に入りおよび、交渉リクエストを指します。
・買い手の属性情報は会員登録時に本人が入力しています。
調査結果
調査内容
IT・ソフトウェア
コメント
・全体と比較して、人材確保目的の割合が高い
・全体と比較して、3000万以上の予算を確保している買い手の割合が多い
エステ・美容・マッサージ
コメント
・全体と比較して、独立起業目的の割合が高い
・全体と比較して、500万円未満の小さい予算を確保している買い手の割合が大きい
ホテル・宿泊
コメント
・全体と比較して、個人としてM&Aを検討している割合が大きい
飲食
コメント
・全体と比較して、新規事業・多角化の推進目的の割合が高い
・全体と比較して、買収経験のない買い手の割合が大きい
卸売・小売
コメント
・全体と比較して、独立起業目的の割合が高い
・全体と比較して、買収経験がある買い手の割合が大きい
製造・加工
コメント
・全体と比較して、法人としてM&A検討している割合が高い
・全体と比較して、3000万以上の予算を確保している買い手の割合が多い